あがいてぃーだてるま

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地域に伝わる民話シリーズ

アマガクの親不幸
照屋 守繁(明治44年11月10日生) 照間


 このアマガクの子は、親の言うことはちっとも聞かなくて、反対のことばかりしたそうだ。あそこへ行きなさいと言ったらこっちへ行って、下駄をはきなさいといったら裸足になってね。
 それで、親は、
「こいつはいつも反対のことばかりやるから、私が死んでも反対のことをやってしまう。
『 山に葬りなさいよ 』と言ったら、またこいつは反対に川原に葬るはずだから」
と思ってね。
「私が死んだら川のそばに葬りなさい」
と言ったんだ。
そう子どもに教えたら、子どもはそればかりは守ってよ。そのときばかりは川のそばに葬ったって、山に葬られようと思って、「川原に葬りなさい」と言ったら、これだけは守って川原のはしに葬ったんだよ。それで、大雨が降ると、「私の親は流されてしまうなぁ」と、それを心配してアマガクは鳴くという話はよく聞かされましたよ。


(昭和61年1月25日聴取)
「よなぐすくの民話」与那城村教育委員会 発行より
アマガク = アマガエルのこと


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